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マルタ島の日々

錦見映理子の旅日記
2024
04,25

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2009
02,28
明日帰るので、ここでのこと点描。

・何度もここで見かけたことのある老夫婦が、またいた。しょっちゅう連泊してる模様。ほとんど自分の家みたいなリラックスぶり。従業員たちに「おうっ!」と片手を挙げてあいさつするご主人は、でっぷり太っていて、アメリカ人みたい。普通のサラリーマンがリタイアした、という雰囲気ではない。何か体を使って仕事してきたような、そんな雰囲気がある。推定年齢70から80。奥様は、対照的に大変ほっそりしていて、杖をついている。ほとんどしゃべる声は聞こえない。
おふたりはいつも、白ワインをボトルで好きなだけ飲むらしく、常にワインがテーブルに冷やされて用意されている。

五時すぎにバーデで、ご主人のほうを二度ほど見かけた。夕方30分ほどバーデにさっと入り、そのあと温泉にさっと入り、そして夕食、という習慣の模様。

・三度ほどここで見かけたことがある老齢の男性を一名、また食事のとき見かける。いつもひとり。でもさびしそうではない。こちらもリラックスムード。食事中、シェフが席まで来て、ながながとお話していた。ウエイトレスさんもひとり、つかまって長くお話。

・斯く言う私も、すっかり何人かの従業員に覚えられてしまい、食事時にはあいさつに来る方がちらほら。私はまだあんな風に自由に振る舞えないので、手短に話をする程度。
なんかもっと、かっこよく振る舞いたいのだが。。。

・よく見かけるといえば、バーデでのみ何度も何度も見ている謎の美女。妙齢(推定35前後)の、かなり美しい人である。長い髪をたばね、常に外のゾーンか、サウナにばかり入っている。いつも一人。あのひとは何者か、なぜいつもバーデに長時間いるのか。他の施設では、一度も見かけたことはない。泊まり客なのか?それとも日帰り客?しかし私がいるとき、たいてい毎日いるから泊まっていると考えるのが妥当だが、なぜ朝も夜もレストランで一度も見たことがないのだろうか?時間が合わないだけかなあ。

・斯く言う私も、誰かに「あの女なにものだろう?」「平日に、しょっちゅう来て泊まってるけど、仕事はどうなってんのか?」「誰かの愛人か」とか思われているに違いない。

・その答えは、ここでも仕事してるんだよう(涙)。

・とにかく今回は仕事に追われていた。前にも仕事した方のエッセイ二冊目で、あまりに面白くて、校正しながら何度も笑う。こういうことは滅多に無い。楽しい、といえばいえるのだけれども、所詮仕事なので、そりゃー大変である。

・毎日仕事を三分の二ほど終えると、バーデに行っていた。十七時から一時間ほど。
休みにきたときとは違って、デッキチェアに座って本を読んだりぼーっとしたりはできず、ひたすらいろんなプールに急いで入り続ける。ジェット気流にからだじゅうを揉まれたり。
出ると、心拍数があがってるらしく、どきどきする。
軽い運動したようになるのかな。

・夜は温泉。まあそれだけでも家で仕事してるよりはいいようなものだが、家よりなんだか眠くなりがちで、つらい。家では寝不足でも仕事中に眠くなることは一切ない。それだけ家では緊張しているのだろうし、ここでは体が休もうとしてしまうのだろう。

・やはりここで仕事するのはなるべくやめたい、というのが結論。

・仕事の前半が終了した日。
夕方ジュゴンがくるのでエステでハワイアントリートメント。例によって「すごい首のかたさ!!」とか気の毒がられる。気持ちよくて、何度か意識を失う。

ジュゴンが新幹線に乗ってやってきた。
バーデに一時間いっしょに行く。
ジュゴンはジェット気流にいろんな格好で当たったりして遊んでいた。子供みたい。

二時間かけてゆっくり食事。ジュゴンは肉が好き。肉をたくさん食べていた。
食べ過ぎだ。。。。

半日だけ、すこしゆっくりできた。

でももっと休みたいよ。。。

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錦見映理子(にしきみえりこ)
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性別:
非公開
自己紹介:
短歌を書いています。
旅をしたときに書いた日記をここに載せています。
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