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マルタ島の日々

錦見映理子の旅日記
2024
04,20

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2008
05,14

«5月13日»

昨夜遅かったので、また今朝も眠い。
そこはかとなくおなかが痛い。

それでも朝食はよく食べる。おなかがぱんぱんにならない程度に、加減して食べる。
フレッシュマンゴージュース、サラダは今日は和風ドレッシング。
昨日は洋食にしたので今日は和食にしよう、とおぼろ豆腐、温泉卵、鯵の干物、温野菜、茶碗蒸し、しらすおろし、などをトレイに並べる。
昨日の雑炊もまた作ってもらい、最後はいつものフルーツとヨーグルトにミルクティ。

窓際の、もっとも眺めのよい席に案内してもらったので、ゆっくりお茶を飲みながら景色も楽しんだ。
レストランは右側がガラス張りになっていて、柱が席の間に立っている。
ガラスに添って設けてある席に座ると、前後の席の人は柱の陰に隠れて見えなくなるから、ゆっくりした気分で景色と食事を楽しめる。
今朝は靄がすっきり晴れて遠くの街が見下ろせた。ここは小高い山の上にある。


部屋に戻ってまたうとうとしてしまう。中国で大地震があったことを、テレビが告げているのを遠く聞いていた。


お掃除をフロントにお願いしてから、パソコン持って12時ごろライブラリーへ。
一時間半ほど、ネットしたりアイデアをメモしたりする。
堀井和子『小さな家とスイスの朝食』を持ってきたのは正解だった。気軽に開いたところから読めるし、差し挟まれている写真が美しい。
書くのに疲れると、本を開いて休憩した。
この本のすてきなところは、食べ物がとにかくおいしそうに書かれていること。
レマン湖畔のレストランの、給仕のすばらしさ。スイスのホテルの朝食の、サーブのされかた。おいしさというのは、料理そのものだけのことではないのが、よくわかる。


「銀のポットに香りのいい紅茶と、別に熱湯、ミルクのポット。フレッシュな絞りたてのオレンジジュース、グレープフルーツの実をそのジュースに浸してミントを添えたもの。大きな長方形に切ったバターがお皿に。グリュイエールやエメンタール、ブリーなどのフロマージュも並ぶ。」

14時ごろ部屋に戻って、窓を開いた。鳥の声が、チチ、と聞こえる。
よく晴れている。

15時半から17時くらいまで、バーデ。すいている。外のゾーンをひとりじめ。

デッキチェアで本を読んでいたら、「ワーオ」とか「オウ!」といったような、日本語の発音とはすこしちがった母音の高い嬌声がいっせいにドーム内に響いて、振り向くと外国人女性が10人ほど、真ん中の運動浴コーナーで、突然降ってきたシャワーを浴びていた。
運動浴ゾーンでは、定期的に、天井に届きそうなほど高く、噴水のようなシャワーが上がって、落ちてくる。知らずにのんびり浮いていると、場所によってはもろに頭からシャワーを浴びて、ずぶぬれになる。

よく見るとかなりお年召した女性もいるのだが、外国人は水着も華やかだし何より体つきが華やかだ。
肌も白や小麦色やら多種多様だし、髪の色も金色や栗色、目の色も青やグレイ、とにかく目に楽しい。


今日の夕食で心に残ったもの。
アンディーブのブレゼ。
口に入れると、ほのかにオレンジの風味。
アンディーブって、そんなに味のしないもののような気がするけど、アンディーブ自身の苦味と、オレンジの皮の苦味が絶妙に重なって、なんとも言えないおいしさだった。下味は、うすーいコンソメ。

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錦見映理子(にしきみえりこ)
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自己紹介:
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