忍者ブログ

マルタ島の日々

錦見映理子の旅日記
2024
04,20

«[PR]»

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2008
05,16

«5月16日»

今日は夕方からエステの予約をしたので、午前中からバーデに行く。二時間半ほど。
『アフリカの日々』を最後まで読んだ。前半の動物たちの美しさもいいけど、やはり後半がすばらしい。
デニスが事故で死に、農園経営に失敗してついに手放さねばならなくなったあとで、「いまは自分を甘やかす時期ではない。」と思うあたり。

「ついに立ち去る日がきたとき、私はひとつ奇妙なことを学んだ。自分では想像もつかないようなことが、この世ではおこり得るのだ。」


*


ここで見た人物点描。


メインダイニングにて、夕食時。
自分の席がどこかわからなくなり、お盆に食べ物を満載したままうろうろする老人。
満載のお盆をひっくり返してしまう老人。
お年寄りにはビュッフェは大変であるということを学ぶ。


若い男女のカップル。女は黒いスリップドレスだが、小柄でうすっぺらい体つきのため、一瞬小学生が下着で来てしまった、ように見えてやや異様。
ざわざわした場所なのに、食事中ずっと男の声が馬鹿でかい。
女の声は全く聞こえない。
朝食も一緒になったが、朝から彼の声はでかかった。


バーデにて。
中年の男女のカップル。女がはしゃぎすぎていて、異様。
男はゆるみきった体に、ちっちゃなビキニを穿いているが、黄色いビキニであるせいで、ぱっと見ると全裸に見えて、これまた異様。
女の水着は黒地にショッキングピンクの花柄。
外のゾーンで女が男に水のなかでお姫様抱っこされて、きゃーきゃー言っていた。
このカップルは男の声は全く聞こえず、女の声ばかり響いていた。


外国人の五歳くらいの女の子。しましまの薄いピンクのつなぎの水着。頭の両側でちょこんと金髪を結んでいる。
ものすごくすばしこい。
いろんなプールを走り回ってどんどん移動する。
ママがずーっと名前を呼び続け、「wait!wait!」と言いつづけていた。


歩行浴ゾーンにて、白髪の老人(男)。一緒に歩いている女はかなり若く、初め孫か娘かと思っていたが、観察した結果どうやらカップルらしかった。
老人は、首にシルバーのネックレス。女は色白できれいな顔立ちだが派手な感じではない。
男「足がいたい」としかめ面だが、女に「がんばって」と励まされて無理やり歩いている。
「これかなりの運動量だよ、はあ」
「そうね(ぐんぐんはりきって歩く女)」

*

エステでハワイアントリートメントを受けたあと、しばらく部屋で休んだ。
テラスの前に椅子を置いて、海に出ている小さな白い舟の行方を追った。
少しずつ暮れて、光の量が減り、景色全体が白っぽくなった。

PR
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
プロフィール
HN:
錦見映理子(にしきみえりこ)
HP:
性別:
非公開
自己紹介:
短歌を書いています。
旅をしたときに書いた日記をここに載せています。
最古記事
(11/06)
(11/08)
(02/12)
(02/14)
(02/16)
(05/13)
(05/13)
(05/14)
(05/15)
(05/15)
カウンター
アクセス解析

Powered by Ninja.blog * TemplateDesign by TMP
忍者ブログ[PR]